Book

ブレイズメス1990

海堂尊の「ブレイズメス1990」を読了した。 いろいろな物語が展開されていく、序章のような感じがした。その分、ちょっと中途半端な、これから楽しくなりそう、というところで物語が終わっていて残念だった。 それでもテンポのいい会話や、楽しい場面展開は…

仏果を得ず

三浦しおんの「仏果を得ず」を読了した。 「文楽」に携わる人々のお話。文楽のことは何も知らずに読んだけど、もちろん面白かった。文楽を知っているのなら、もっと楽しめると思う。 文楽のことはこちらをどうぞ。 文楽(ぶんらく)は、本来操り人形浄瑠璃専…

Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門

西畑一馬の「Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門」を読了した。知りたかったところ、全体の半分くらいしか読んでないけど。 jQueryはこれまで適当にしか使っていなくて、ちゃんと勉強したことがなかった。もうちょっと詳しくなりたいと思って、後輩が持…

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

村上春樹の「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を読了した。長かった。 これまでのインタビューをまとめた1冊で、こんなにインタビューをまとめて読んだのははじめてだと思う。500ページ以上ある。いろいろなことが語られているけど、特に興味深かった…

一九八四年

ジョージ・オーウェルの「一九八四年[新訳版]」を読了した。「1Q84」を読んでから、ずっと読んでみたいと思って買ってあったけど読んでいなかった。やっと読み終えた。 書かれたのは1948年で、60年以上前に書かれた作品。ちょっと調べてみると、日本だと太宰…

すべて真夜中の恋人たち

川上未映子の「すべて真夜中の恋人たち」を読了した。川上さんの作品は「乳と卵」を以前読んだ。 乳と卵 - techlog 「乳と卵」より抵抗なく読めた。というか相変わらず文章はすらすらと読んでしまう感じ。今回はベースが標準語だったので、読み易かったのか…

IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術

坂本貴史の「IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術」を読了した。 最初のほうだけ読んで、なんだか難しくて積ん読になっていた。多少斜め読みでもいいから、とりあえず読み終えようと思い直して読み終えた。読み進めるとだんだん面白くなってきて…

とかげ

よしもとばななの「とかげ」を読了した。 先日、吉本隆明さんが亡くなりましたね。彼の文章をまったく読んだことないけど、その功績の一端は耳にする。今度なにか読んでみたい。 この小さな小説が、けっこう好きでたまに読み返す。「大川端奇譚」の、この一…

うたかた/サンクチュアリ

よしもとばななの「うたかた/サンクチュアリ」を読了した。「キッチン」と同じように、昔から読んでいる好きな作品のひとつ。 キッチンもそうだけど、これも福武書房の文庫で、手元にあるのは 1995年5月25日 第20刷発行 となっている。きっとはじめて読んだ…

jQuery Mobile

「jQuery Mobile」を読了した。結構前に、流し読みだけど。 これ一冊読めば、基本的なことは大体できるようになる。でも応用的なことはちょっと難しいかも。 例えばページを複数のHTMLに分けた時のJavaScriptの書き方や適用のされ方や、パフォーマンスチュー…

キッチン

一年を待たずに再読。よしもとばななの「キッチン」を読了した。 キッチン - techlog ここ最近、2hopsくらいの人が亡くなることが多かった。それで否が応にも死生観について考えていた。やっぱり読んだ本による影響は大きく、その原点はたぶん「キッチン」だ…

はじめてのiBooks Author

第26回 HTML5とか勉強会で「はじめてのiBooks Author」という発表をしてきた。発表資料はこちら。Google Chrome or Safari での閲覧を推奨。はじめての iBooks Author / 第26回HTML5とか勉強会2012/01/20に iBooks Author が発表された。で、使ってみた、作…

wasbook reading #12 / 「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方」を読み終えた

「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践」を読了した。けっこう前に。 読み終えるのに半年以上掛かってしまった。それでも id:Kango と一緒に読めて、ひとりで読むよりずっと多くのことを学べた。そもそもひと…

EPUB 3 スタンダード・デザインガイド

「EPUB 3 スタンダード・デザインガイド」を読了した。 電子書籍にはあまり興味がなかったんだけど、EPUB3にはなんだか惹かれていた。ま、このあたりのことについてはまた別の機会に書く、かも。250ページくらいで、1/3がEPUB3の概要で、2/3がデザインについ…

真昼なのに昏い部屋

江國香織の「真昼なのに昏い部屋」を読了した。ですます調で書かれている、ちょっと不思議な作品。 江國さんの作品を、端的に表現することはとても難しい。多くの作品は恋愛小説といっても間違いではないし、そのうちのいくつかの恋愛は不倫だったりもする。…

左岸

江國香織の「左岸」を読了した。長かった。年末から読みはじめて、年明けまで掛かった。これは辻仁成の「右岸」と対になる物語だけど、僕としてはこの「左岸」だけで十分だった。 読んでいて、「神様のボート」を思いだした。お母さんと、女の子の生活が描か…

舟を編む

三浦しをんの「舟を編む」を読了した。読み終えて、日本語が、言葉が、これまで以上に好きになった。 辞書の編集に関わるひとたちの物語で、もちろん辞書の編集についてはほとんどなにも知らずに読んだ。でもこんな一節があると、興味がひかれていく。 「な…

ケイトウの赤、やなぎの緑

今年最初の一冊(?)は、江國香織の「ケイトウの赤、やなぎの緑」だった。 「人生が思うとおりにならないものなのだとしても、人は思うとおりに生きるべきだ、と僕は思っている。」という一節を思い出して、調べてみると「ケイトウの赤、やなぎの緑」の一節で…

Androidで3冊

ちょっと前まで Hadoop をやっていたけど大人の事情で頓挫して、最近はAndroidをやっている。 途中のものもあるけど、以下の3冊を読んだ。Androidは本が多すぎてどれがよい本なのかさっぱりわからない。だからいろいろ借りて読んでみた。 はじめてのAndroid…

Paradise kiss

パラダイス・キスをはじめて読んだのは、大学生のころのはず。初版がそれくらいだから。 パラキス読んでる男性って、実はけっこういるんじゃないかな。HUNTERXHUNTERを読んでいる女性よりは少ないけど、JOJOを読んでる女性よりは多いような気がする。超適当…

Steve Jobs

「スティーブ・ジョブズ」を読了した。堪能した。 発売されてすぐに、本屋で買った。かなりの量なので、読むのには時間がかかった。もっと、どこまでも読んでいたかったけど、ちゃんと最後のページまで読み終えてしまった。価格や電子書籍版や装丁についてい…

文藝 2010年 08月号 特集:江國香織

「文藝 2010年 08月号 特集:江國香織」を読んだ。江國香織の特集だけ。たまたま図書館で見つけて、すぐに借りてしまった。 「 抱擁、あるいはライスには塩を」が出る前で、「私のなかにいる"九歳の子供"」というインタビューが載っている。 江國香織の文章…

フォントのふしぎ

「フォントのふしぎ」を読了した。すごく面白かった。 僕はデザイナーではないので、フォントやタイポグラフィに詳しくない。だけどWebFontsという技術をすごく気に入って、そこからフォント自体にも興味を持った。 たまたまこの本を知って読んでみたら、い…

かわいそうだね?

綿矢りさの「かわいそうだね?」を読了した。「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の2編が収録されている。 綿矢りさの書き出しはすごいから、この本は中編が2つという感じだけど、書き出しが2つも読めるので嬉しい。 「かわいそうだね?」の書き出し…

アルケミスト―夢を旅した少年

パウロ・コエーリョの「アルケミスト―夢を旅した少年」を読了した。 いつか読みたいと思っていた本を、やっと読んだ。普通の小説というよりは、星の王子様のような、しっかりした童話といった感じ。大人が読んでも、学ぶがたくさんある。たとえばこんなこと…

Hadoop徹底入門

「Hadoop徹底入門」を読了した。差し当たってやらなそうなところはかなり読み飛ばしたけど。ちょっとHadoopについて調べたり、使ってみたりする必要があるので、買ってみた。 副題に「オープンソース分散処理環境の構築」とあり、著者の方が以下のように書い…

Being Geek

「Being Geek」を読んでる途中で挫折した。 他の人の書評を読んでみると概ね好意的なので、個人的に相性の悪い本だったのだと思う。ま、そもそも僕はGeekではないと、自分でも思っているし。 1/3くらい読んで、残りはぱらぱらと斜め読みした。もう少し分量が…

最後の冒険家

石川直樹の「最後の冒険家」を読了した。 石川さんの写真はちょこちょこ見ていたけど、文章を読んだのははじめてだった。 僕は写真の感想を言語化することができない。もっと正確に言えば、良い写真というものがわからない。写真を見て、いいなと思ったり、…

極北クレイマー

海堂尊の「極北クレイマー」を読了した。 海堂さんの作品も、文庫化されているのを見つけると、どうしても買ってしまう。ひとつの世界で繰り広げられる物語、という点では、海道尊の作品も、石田衣良のIWGPシリーズも似ている部分がある。「極北クレイマー」…

ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク

石田衣良の 「ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク」を読了した。 石田さんの作品は、文庫化されるとついつい買ってしまう。ものすごい名作、というのはあまりないかもしれないけど、どれもさらっと読めて、でも大きく期待を裏切られること…