極北クレイマー

海堂尊の「極北クレイマー」を読了した。
海堂さんの作品も、文庫化されているのを見つけると、どうしても買ってしまう。ひとつの世界で繰り広げられる物語、という点では、海道尊の作品も、石田衣良のIWGPシリーズも似ている部分がある。

「極北クレイマー」は面白かったけど、この本単独だと、やっぱり物足りない気がする。上下巻なのでそれなりの分量だけど、扱う問題のボリュームのほうが多くて、内容が薄くなっていると思う。海堂さんの作品は、キャラクターの存在感が魅力だった。例えば今回であれば、三枝産婦人科部長の話をもっと読みたい。
今度はチーム・バチスタのような、存在感のあるキャラクターの物語が読みたい。