ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク

石田衣良の 「ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク」を読了した。
石田さんの作品は、文庫化されるとついつい買ってしまう。ものすごい名作、というのはあまりないかもしれないけど、どれもさらっと読めて、でも大きく期待を裏切られることはない。あと、僕は石田さんの文体がけっこう好きなんだと思う。

作品のなかでもIWGPは好きなシリーズ。最初に読んだのは大学生のころだった。もちろん池袋にはいったことがあって、知っている街とフィクションの混ざり具合がよくて、より楽しめたのだと思う。

この作品も楽しく読めたけど、できればもう少し長いものが読みたい。短編がいくつかと、ちょっと長めの短編が1本という構成になっていて、ちょっと物足りなかった。でも、面白かったけど。
これでもうシリーズ9作品目になる。すごい。たまには最初の作品から読み返してみたい。