はじめてのiBooks Author

第26回 HTML5とか勉強会で「はじめてのiBooks Author」という発表をしてきた。発表資料はこちら。Google Chrome or Safari での閲覧を推奨。

2012/01/20に iBooks Author が発表された。で、使ってみた、作ってみた。
作ったibooksを操作している動画がこれ。1分46秒と、けっこう短くまとめてみた。これはiPad1で、ちょっともたつくこともあるけど、ピンチやスワイプで操作できる。

First Guide of iBooks Author from sada_h on Vimeo.


作ったibooksファイルはこちら。iPadSafariからダウンロードすれば見れる。iPadのiBooks2じゃないと見れない。iPhoneでは見れない。


PDFでも出力できて、PDF出力したものはこちら。


書いた内容はこんな感じ。一部抜粋、要約。

iBook AuthorはMac専用のソフトウェアで、Mac OS X 10.7(Lion)以降のOSに対応しています。インストールはApp Storeから行います。またiBook Authorは無料で提供されています。
iBooks Authorを起動すると、テンプレートの選択画面が表示されます。
テンプレートを選択すると、実際に編集を行えるようになります。テンプレートは6種類あります。
作りたい本にあったテンプレートを選択したら、あとはどんどん書き換えていくだけです。iWorksのPageやKeynoteを使ったことがあれば、直感的に操作できると思います。


iBook Authorでファイルを保存すると、拡張子が .iba のファイルができます。これは作業するためのプロジェクトのようなもので、ibaファイルからテキスト、pdf、ibooks形式のファイルを書き出すことができます。
ibooks形式のファイルは、zip圧縮されています。ibooksファイルを解凍すると、XMLXHTMLCSS、イメージファイルなどが含まれています。iBooksファイルをunzipコマンドで解凍してみると、多くのファイルが含まれています。


mimetypeというファイルには「application/x-ibooks+zip」という記述があります。EPUB3の場合は「application/epub+zip」という文字列を指定します。
EPUBのパッケージドキュメントである、ibooks.opfファイルを確認すると、「version="2.0" xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf"」という記述があります。これはEPUB2を示す指定になります。EPUB3の場合は「version="3.0" xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf"」と指定します。
XHTMLファイルの DOCTYPE 宣言は、「<!DOCTYPE html>」となっており、EPUB3で採用されているHTML5の指定方法になっています。またCSSファイルではプリフィクスにibooksという文字が使われている設定が多数あります。
このようにiBooks形式を確認してみると、EPUB2とEPUB3を組み合わせた上で、独自拡張を行なっているようです。


iBook形式のファイルはiPadiBooks(iBooks2)で開けます。残念ながらiPhoneiBooksでは開けません。またiBooks以外の電子書籍リーダーで開くこともできません。
iPadiBooksではピンチインやピンチアウトすることによって、さまざまな操作ができます。また2本指、3本指でのジェスチャーにも対応してます。
iBook Authorではウィジェットを組み込めます。ウィジェットには以下の7種類があります。ウィジェットは簡単に組み込むことができます。

まとめ

はじめての iBooks Author はちょっと大変だった。でもこれが無料で作れて、無料のリーダーで読めるというのはすごい。iPadを買わなきゃいけないけど。
やっぱり本は手にとって、ページをめくって読みたい。本棚にずらっと本が並んでいると、所有欲が満たされるし。だから電子書籍に興味があまり持てなかった。
でも電子書籍には本的なものとWebアプリケーション的なものがあって、iBooks Author では、Webアプリケーション的なものが作れる。ここにわくわくした。これからが楽しみ。