HTML5とか勉強会 第26回 に行ってきた
HTML5とか勉強会 第26回 に行ってきた。
今回のテーマは「(Webと)電子書籍」で、前からとても聞きたかったテーマだった。ちょっとHTML5感は少なかったけど、電子書籍/EPUBに関わっているひとの話が聞けて、とても面白かった。
発表はこんな感じ。
- 「はじめてのiBooks Author」 ひらいさだあき [twitter:@sada_h] (僕の発表。詳細はこちら) 5min
- 「Flexible and Responsible eBooks」こもりまさあき [twitter:@cipher] 20min
- 「よくわかるEPUB3」 イースト 高瀬拓史 [twitter:@lost_and_found] 20min
- 「Webと書籍とEPUBと」達人出版会 高橋征義 [twitter:@takahashim] 20min
- 「なぜWebではなく電子書籍なのか?」 パネルディスカッション 40min〜50min
楽しく聞いていたのでメモはあまりなく、発表資料と動画だけ貼り付ける。あとは@ITの記事をどうぞ。
よくわかるEPUB3
Flexible and Responsible eBooks
Webと書籍とEPUBと
なぜWebではなく電子書籍なのか?
まとめ
EPUB3は仕様盛り過ぎで、リーダーの実装がすごく大変らしい。ブラウザ作って、さらに動画ビューアーも作るのかよって感じで。
デジタルネイティブで生まれてきたものはEPUB3に適しているかも。これまでの紙の文化をEPUBで引き継ぐのは難しそう。とても難しそう。
僕はWeb漫画が好きで、胎界主と、読解アヘンの堀宮を楽しく読んでいる。このふたつの漫画は、どちらも特徴的なフォーマットで描かれている。胎界主は横長で、ちょっと特殊なコマ割りになっている。堀宮はとにかく下に長く続いている。4コマ漫画が100コマくらいある感じで。
こういうのって、紙では実現できない形式だと思う(ま、EPUBでも難しいけど)。地味だけど、新しいと思う。そんな感じでEPUBに適した形式ものがこれから出てくるのかもしれない。自然と。
EPUB3の仕様が大きすぎて実装がついてきていない状況は、ちょっと前のHTMLの状況に似ている。
W3Cが仕様を考えたけどうまく進まなくて、ブラウザベンダーがWHATWGを設立して、HTML5の基となる仕様を作り始めたりした。
あとはCSS2で盛り込みすぎて、CSS2.1で仕様が減らされたりした。
EPUB3についても同様に、もう少ししたら実装を重視した流れになるかもしれない。こういう流れがすでにあるし。
電子書籍やEPUB3を取り巻く環境は、まだまだ発展途上で過渡期だけど、どんどん進んでいくことは間違いない。止めようと思っても、止められない流れになってきている。小説みたいなものを電子書籍で読みたいとは思わないけど、電子書籍じゃないとできない体験が増えてくると面白そう。