Book

はだかんぼうたち

はだかんぼうたちposted with amazlet at 13.04.13江國 香織 角川書店(角川グループパブリッシング) 売り上げランキング: 3,118Amazon.co.jpで詳細を見る 内容(「BOOK」データベースより) 桃*35歳独身、歯科医。6年付き合った恋人と別れ9歳下の鯖崎と交際…

SOSの猿

SOSの猿 (中公文庫)posted with amazlet at 13.04.06伊坂 幸太郎 中央公論新社 (2012-11-22)売り上げランキング: 13,898Amazon.co.jpで詳細を見る 内容(「BOOK」データベースより) 三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡…

神去なあなあ日常

三浦しをんの「神去なあなあ日常」を読了した。 想像もつかない林業の話を、想像のつく形で文章にしてくれるのはうれしい。でもいまひとつ響かなかった。「舟を編む」や「風が強く吹いている」は大好きなんだけど。なにが違うんだろう。 神去なあなあ日常 (…

バイバイ、ブラックバード

伊坂幸太郎の「バイバイ、ブラックバード」を読了した。 最後のほうは面白かったけど、途中はちょっと飽きちゃった。でも悪くない。5人の女性と付き合うって、どんな感じなんだろう。 バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)posted with amazlet at 13.04.03伊…

マドンナ・ヴェルデ

海堂尊の「マドンナ・ヴェルデ」を読了した。ジーン・ワルツと対になる小説。 代理母出産の物語。面白いんだけど、自分が男性だからなのか、あるいは作者が男性だからなのか、いまひとつのめり込めなかった。 海堂尊は男性を描いたほうが躍動感があるのかも…

流しのしたの骨

江國香織の「流しのしたの骨」を読了した。何度も読んでるけど、ここ最近、ここ数年は読んでいなかった気がする。 江國さんの描く家族はいつもちょっと変わっている。長めの、家族の話はこの作品が最初じゃないかと思う。ちゃんと調べてないけど。 このあと…

ぬるい眠り

これを読むのも何回目だろう、というくらいには読んでる。たぶん、3回は読んでる気がするんだけど、もっとかな。江國香織の「ぬるい眠り」を読了した。去年の1月に「ケイトウの赤、やなぎの緑」を読んでいた。しかも「真昼なのに昏い部屋 」や「左岸」も読ん…

リーダブルコード

「リーダブルコード」を読了した。いい本だった。こんなにいい本はひさしぶりかも。薄くて、訳がわかりやすく、さらっと読める。でも大切なことがぎゅーっと詰まってる。 リーダブルコードはリーダブルブックだった。 よいコードを書きましょうって書いてあ…

阪急電車

有川浩の「阪急電車」を読了した。大阪に行く時に、合わせて読んだ。 読みやすい文体だけど薄っぺらいわけじゃなく、しっかりした物語があって読み始めると、すっと引き込まれてしまった。いい作品だった。バランスがいい。阪急電車というタイトルの通り、阪…

大いなる眠り

レイモンド・チャンドラーの「大いなる眠り」(村上春樹訳)を読了した。登場人物が多く、話も入り組んでいるので読み辛い。ところどころでは内容がよくわからない。でもやっぱり魅力的で面白い。 素敵な文章は随所にあるけど、この一節が気に入った。マーロウ…

スロウハイツの神様

辻村深月の「スロウハイツの神様」を読了した。いい作品だった。面白かった。 辻村深月はデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」を読んだきりだった。読んだら面白いだろうと思っていたし、友達も勧めてくれていた。でも読み始めたらはまっちゃいそうで、読…

ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブックを読了した。これもけっこう前に。 デザインは好きだけど、デザインはできない。それでもちょっとくらいは知っておきたいと思って読んだ。有名な本だし。ベースは紙のデザインだけど、普遍的な内容が多いので、いまでもそん…

PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパークX

石田衣良の「PRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX」を読了した。ついに10作目。すごい。 いつも書いてるけど、疾走感のある文章が好き、だけどやっぱりもうちょっと長めの、込み入った話も読みたい。とはいえ、今回の物語も楽しかった。 背表紙に「IW…

レスポンシブ・ウェブデザイン標準ガイド

こもりまさあきの「レスポンシブ・ウェブデザイン標準ガイド」を読了した。けっこう前に、流し読みだけど。レスポンシブ・ウェブデザインに関する情報は、最近とても増えていて、何が正しいのかよくわからない。もちろん絶対的に正しい情報があるわけじゃな…

人間失格と津軽

太宰治の「人間失格」と「津軽」を読了した。「人間失格」を読むのは2、3回目だと思う。「津軽」ははじめて読んだ。青森の風景描写や歴史についての部分はだいぶ読み飛ばしてしまったけど。9月に青森へ旅行に行った。写真は太宰治の生家、いまは太宰治記念館…

今夜、すベてのバーで

中島らもの「今夜、すべてのバーで」を読了した。35歳のアル中の話。 お酒がけっこう好きで、飲んでしまう。飲み過ぎてしまうこともある。飲み過ぎて失敗してしまうこともある。最近はだいぶ減ったけど。 いまみたいに会社に勤めている限りは、アル中になる…

もしもし下北沢

よしもとばななの「もしもし下北沢」を読了した。そんなに期待していなかったんだけど、面白かったし、心に響くものがあって、とてもよかった。 最近のよしもとばななの作品は、なんだか心に刺さる。ちょっと前に読んだ、「サウスポイント」もそうだった。 …

あるキング

伊坂幸太郎の「あるキング」を読了した。背表紙にこんなことが書いてあった。 この作品は、いままでの伊坂幸太郎作品とは違います。意外性や、ハッとする展開はありません。あるの、天才野球選手の不思議なお話。喜劇なのか悲劇なのか、寓話なのか伝記なのか…

宇宙創世

サイモン・シンの「宇宙創成」を読了した。 以前から友達が勧めてくれていて、やっと読み終えた。サイモン・シンの「暗号解読」も「フェルマーの最終定理」も読んでいたので、面白いとは思っていたけど、もちろん面白かった。 宇宙はビッグバンからはじまっ…

波打ち際の蛍

島本理生の「波打ち際の蛍」を読了した。 そんなに、ぴんとこなった。なんだろう、わからないけど。 うーん、まあそういうときもある。相性が悪かったのだと思う。 波打ち際の蛍 (角川文庫)posted with amazlet at 12.08.17島本 理生 角川書店(角川グループ…

ひらいて

綿矢りさの「ひらいて」を読了した。帯にもあった一文を引用する。 私はなぜ、好きな人の間男になったのだろう!好きな男にふられた腹いせに彼の女と寝る、こんな女が他にいるだろうか。 ひらいて あまり面白いと思えなかった。いつもはぐっとくる書き出しも…

小澤征爾さんと、音楽について話をする

村上春樹、小澤征爾の「小澤征爾さんと、音楽について話をする」を読了した。 僕は音楽のことがあまり分からない。全く聞かないわけじゃないけど、そんなに時間を掛けて聴いてこなかった。歌は中居くんばりで、絵は草磲画伯並なのですよ。残念ながら、残念す…

かもめ食堂

群ようこの「かもめ食堂」を読了した。 ゆったりとした時間の流れを感じながらも、退屈することなく最後まで読めた。いい物語、なんだかとてもバランスの良い物語。 みんながちょっとずつ優しくて、それがだんだんと集まっていく過程が描かれていると思う。…

作家の本棚

ヒヨコ舎編、「作家の本棚」を読了した。 本棚の写真がたくさんあって、楽しい。本文を読みつつ写真に写っている本の背表紙を見ていると、この人はこんな本を読んできたのか、と思う。 本棚の持ち主はこんな方々。 角田光代、桜庭一樹、穂村弘、川上未映子、…

学問

山田詠美の「学問」を読了した。 帯に「ぼくは勉強ができない」、「放課後の音符」にならぶ長編青春小説とあったけど、やっぱり「ぼくは勉強ができない」、「放課後の音符」のほうが好きだと思った。けっこう面白く読んだけど、小説自体の良し悪しではなく、…

ビブリア古書堂の事件手帖

三上 延の「ビブリア古書堂の事件手帖」を読了した。とりあえず、これまでに出ていた3冊を。 鎌倉が舞台で、やっぱり知ってる土地の物語は面白い。学校や施設の名前は多少変わっているけど、モデルとなっているところはほとんどわかる。大船のパチンコ屋の上…

アリアドネの弾丸

海堂尊の「アリアドネの弾丸」を読了した。 相変わらず、面白かった。田口&白鳥コンビの話は、やっぱり安定して面白い。 でも読んでいる間、いろいろ情報が足りないところが気になってしまった。いまひとつのめり込めなかった。知らないことが多すぎて、気に…

ヘブン

川上未映子の「ヘブン」を読了した。物語の概要は、こちらで。 講談社BOOK倶楽部:ヘヴン ひとつひとつ独立した世界があって、理解しあうことはできないけど世界が重なることはあって、その重なった部分でいいことやわるいことが起きている。と思った。 ヘヴ…

サウスポイント

よしもとばななの「サウスポイント」を読了した。「ハチ公の最後の恋人」の後日談。 「ハチ公の最後の恋人」は宗教とかが出てくるけど好きな作品で、本書と関係あるとは知らずに読み始めた。途中で、なんだか「ハチ公の最後の恋人」にあったような設定がでて…

きみはポラリス

三浦しをんの「きみはポラリス」を読了した。 11編の短編が収録されているけど、そんなに面白くなかった。でも「夜にあふれるもの」と「冬の一等星」はけっこう好きだった。 どちらもちょっと不思議な雰囲気のある物語で、恋愛小説集と銘打った本書では、恋…