仏果を得ず
三浦しおんの「仏果を得ず」を読了した。
「文楽」に携わる人々のお話。文楽のことは何も知らずに読んだけど、もちろん面白かった。文楽を知っているのなら、もっと楽しめると思う。
文楽のことはこちらをどうぞ。
文楽(ぶんらく)は、本来操り人形浄瑠璃専門の劇場の名である。しかし、現在、文楽といえば一般に日本の伝統芸能である人形劇の人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)を指す代名詞である。
文楽 - Wikipedia
<中略>
文楽は男性によって演じられる。太夫、三味線、人形遣いの「三業(さんぎょう)」で成り立つ三位一体の演芸である。
ちなみに仏果とはこういう意味だった。
仏道の修行によって得た仏の境地。
仏果とは - Weblio辞書
しをんちゃんの作品は、「なにか」と「恋」が描かれていて、かつ「なにか」の比重が大きいものが、特に面白い。
「格闘する者に○」、「風が強く吹いている」、「舟を編む」とかとか。就活だったり、駅伝だったり、辞書だったり、「なにか」に大きなエネルギーや情熱をかけている描写が心を打つ。
# 小説について、ほとんど何も書いていないけど、まあいいかと。
仏果を得ず (双葉文庫)
posted with amazlet at 12.06.10