仏果を得ず

三浦しおんの「仏果を得ず」を読了した。
文楽」に携わる人々のお話。文楽のことは何も知らずに読んだけど、もちろん面白かった。文楽を知っているのなら、もっと楽しめると思う。
文楽のことはこちらをどうぞ。

文楽(ぶんらく)は、本来操り人形浄瑠璃専門の劇場の名である。しかし、現在、文楽といえば一般に日本の伝統芸能である人形劇の人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)を指す代名詞である。
<中略>
文楽は男性によって演じられる。太夫、三味線、人形遣いの「三業(さんぎょう)」で成り立つ三位一体の演芸である。

文楽 - Wikipedia

ちなみに仏果とはこういう意味だった。

仏道の修行によって得た仏の境地。

仏果とは - Weblio辞書

しをんちゃんの作品は、「なにか」と「恋」が描かれていて、かつ「なにか」の比重が大きいものが、特に面白い。
「格闘する者に○」、「風が強く吹いている」、「舟を編む」とかとか。就活だったり、駅伝だったり、辞書だったり、「なにか」に大きなエネルギーや情熱をかけている描写が心を打つ。


# 小説について、ほとんど何も書いていないけど、まあいいかと。


仏果を得ず (双葉文庫)
三浦 しをん
双葉社 (2011-07-14)
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