ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブックを読了した。これもけっこう前に。
デザインは好きだけど、デザインはできない。それでもちょっとくらいは知っておきたいと思って読んだ。有名な本だし。

ベースは紙のデザインだけど、普遍的な内容が多いので、いまでもそんなに色褪せない。題材がちょっと古めかしく感じるけど、大事なのは原理/原則なので、そこを意識すれば特に問題ないと思う。流行り廃りはやっぱりあるし。


この本を1回読んだからといって、いいデザインができるわけじゃないけど、デザインを理解する手助けになると思う。
エンジニアであれば、書いたコードの1行1行の意味を説明できる。たぶん。(正直なところ、何も考えずに書いてしまったり、ついついコピペしちゃうこともあるけど、ちゃんと説明できるようにしておきたいと思っております)
デザイナであれば、デザインのひとつひとつを説明できると思う。たぶん。なぜこのフォントを使っているのか、なぜこのフォントサイズなのか、なぜこの配色を使っているのか。とか。
エンジニアもデザイナも、ひとつひとつの意味を考えて書いていくと思う。そこまで至らないにしろ、そうありたいと思っている、と思う。


で、本書を読むと、デザイナのひとがどんなふうに考えていたのか、ちょっとわかる気がする。あるいは、こんなふうに考えてこのフォントを選んだのかな?と考えたりする。
たとえば映画のポスターをみて、どうしてタイトルがこんなふうに配置されているんだろうと考える。本書を読む前もちょっとは考えていたけど、本書を読んでからはデザインの基本的なルールを知った上で考える。
それが楽しい。本書を読んで、デザインの完成にいたる過程を、より具体的に想像するようになった。と思う。


個人的には、やっぱりタイポグラフィの章を読むのがいちばん楽しかった。
関係ないけど、フォント、活字がやっぱり好き。基本的にサンセリフ体が好きで、HelveticaFuturaOptimaあたりが特に好き。組み合わせが難しいとあるけどOptimaはやっぱり美しい。


プログラミングも楽しいけど、デザインも楽しい。