プローブ

寒竹泉美([twitter:@kanchiku])の「プローブ」を読了した。
といっても書籍ではなくWebで連載されていた小説。明後日(07/28)までは一般公開されている。その後はよくわからない。

読後感としては、ちょっと物足りないところはあるけど、けっこう面白かった。そんなに長くないので、1.5-2.5時間くらいで読めると思う。
話が広がりそうなところで広がらなかったり、どうなるんだ?と思ってたらどうにもならなかったり、ということがあって、もう少しこの登場人物のことを知りたいな、と思った。
でもテンポよく話が進むので、いつのまにかぽちぽちとクリックしながら読み進めてしまった。


実験はあまりしなかったけど、理系出身なので研究室や大学の雰囲気がちょっと懐かしかった。あとは中学校や、同窓会の描写が気に入った。
具体的に箇所を挙げることは難しいけれど、前作よりも1つの話としてのまとまりを感じた。連載という形式による、よい影響かもしれない。前作はところどころで、つぎはぎをしているような違和感を感じることがあったけど、今回はそれが少なかった。
より直接的に表現すると、ちょっと偉そうな表現になってしまうのだけど、成長を感じた。


感想をtweetしたら、ご本人からお返事をいただけて嬉しかった。
書籍化などはまだ決まっていないみたいだけど、ちょっとしたエピソードなどが増えて、書籍化されるといいなと思う。
「プローブ」は原稿用紙換算200枚程度ということだったので、今度は長編も読んでみたいと思った。これまで読んだのは短編か、中編くらいだったので。
まあ言うのは簡単で、書くのはおそろしく大変でしょうが。連載が終わったばかりだけど、次作も読んでみたい。
# 僕はコードを含めて8000字書くだけでも、けっこう大変だった。


関係ないけど俳優といえばやっぱり五反田くんだよね、とか思いながら読んでいた。きっと長谷川くんも、五反田くんにはかなうまい、だってトレンディーだもん、とか。

参考

前作の感想。