わが悲しき娼婦たちの思い出

ガルシア・マルケスの「わが悲しき娼婦たちの思い出」を読了した。
初めて読んだ、ガルシア・マルケスの作品になる。僕は最近知ったけど、ガルシア・マルケスさんは1985年にノーベル文学賞を受賞している。


川端康成の「眠れる美女」の引用があり、本文の出だしはこんな感じ。

満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生日祝いにしようと考えた。

わが悲しき娼婦たちの思い出

狂ったように愛して、とあるが、「ロリータ」なんかとは違って、もっと静かな狂い方だった。


読んでいると自然に物語の場面が変わっていく。いつの間にか昔の回想になっていたりする。あと会話文(括弧でくくられてた文章)がとても少ない。1文のなかで会話がでてきたりする。不思議な流れで物語が進んでいく。
比較的短い作品だったし、なんだか読み終えても芯を掴めなかった。これは僕の読解力の問題かもしれない。
徐々に違う作品も読んでいきたいと思う。