最近読んだ本「武士道シックスティーン」「桃色トワイライト」「王国 その1」「永遠のとなり」「ハイドラ」
最近の積ん読消化状況。どれもけっこう面白かった。
武士道シックスティーン - 誉田哲也
武士道シックスティーン (文春文庫)
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高校生の女の子の、限定された期間にしかないダイナミックな変化を間近で見ているような感じ。
主人公の周りに描かれる人物に、それぞれの深みがある。主人公たちが変化することによって、その深みに気付かされる。
そしてその過程にぐいぐいと引き込まれてしまう。
最初は勢いでどんどん読み進んだけど、中盤からは読ませる内容になって奥に引き込まれ、最後はどっぷり浸かってた。
「武士道セブンティーン」と「武士道エイティーン」も読みたいけど、文庫が出ていないので我慢する。
桃色トワイライト - 三浦しをん
桃色トワイライト (新潮文庫)
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三浦 しをん
新潮社
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おすすめ度の平均:
やはりこれがしをんさんらしいエッセイです読んで一緒に笑いましょう
表紙とタイトルに妻絶句
あまりエッセイは読まないのだが、これは面白すぎた。文学的面白さではなく、純粋に笑ってしまう面白さ。電車で読んでいると吹き出してしまうくらい。
例えばこんなの。
「このあいだ私の友達がね、なにを考えるでもなくボーっとしているときに、面白い言葉を思いついたんやって」「うん?」「『名誉助教授』」私はテーブルにつっぷして悶絶した。
日常からここまで「面白さ」を見つけることができるのがすごい。他のエッセイも読んでみたい。できれば家で。
王国〈その1〉 - よしもとばなな
王国〈その1〉アンドロメダ・ハイツ (新潮文庫)
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よしもと ばなな
新潮社
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こういう世界観があまり好きではなかったが、いま読んでみるとそこまで嫌いではなくなっていた。
きっとこの10年くらいで僕のなにか変わったのだろう。なんだかわからないが。
関係ないが、「雫石」という名前がけっこうすきだ。「鳥海人魚」もすきだった。
永遠のとなり - 白石一文
このひとの小説をはじめて読んだ。
淡々と物語が進んでいく。あまりこういったタイプの作品は読んだことがなかった。
生きていくことは死んでいくことと同義であるということに気付かされる。
そしてやっぱり人生について考えさせられる。他の作品もちょっと読んでみたい。
ハイドラ - 金原ひとみ
荒々しさはちょっと減ったけど、狂気度合いは「蛇にピアス」とあまり変わらないと思う。
静かに確かに、狂っている。それでもやっぱりちょっとだけ、ほんの少しだけの希望といえないくらいのものが残っている感じがする。
その部分で、やっぱり読んでしまった。
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twitterにつぶやいたものをベースにしてみた。
140字だと書けそうな気がする(けっこう錯覚だが)。
そんなわけでとりあえず簡潔にかけた。
必要なものが多少足りていない気もするが、そもそも何もなかったのだし。
最近さらに数冊買ってしまったので、またこれから読もうと思う。
読みたいときに読みたい本がある幸せはなかなかいい。