読書の夏

夏休み中に、5冊の本を読んだ。
少なめに見積もって、2000ページくらい。けっこうな量だ。


読んだのは伊坂幸太郎の作品ばっかり。


以前から伊坂幸太郎の作品を読んでみたいな、と思っていた。
でも読む前から面白いだろうなと思っていて、読み始めたら全部読むことになるので躊躇していた。
旅行に行くので、その道中で読もうと思って、「オーデュボンの祈り」を買った。最初の日に読み終わってしまって、あとは大阪の本屋で何冊か買ってしまった。
ほとんど全ての移動時間を読書に費やした。


Wikipediaから作者について、簡単に引用する。

千葉県立小金高等学校、東北大学法学部卒。システムエンジニアとして働く傍ら文学賞に応募、2000年に『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。その後作家専業となる。なお「伊坂幸太郎」は筆名であり、ミステリ作家の西村京太郎と、同画数の漢字を選んでつけている(「西」と同じ六画の「伊」という風に)。ベストセラー作家にあやかろうと身内が考えてくれたものだという。

伊坂幸太郎 - Wikipedia

システムエンジニアが登場人物になったり、サーバルームの作中に出てきたりする。元エンジニアということで納得。なんとなく親近感が湧く。


これだけ読んだので、とうぜん面白かった。
本屋大賞を受賞した作品は、やっぱりはずれが少ない。
伊坂幸太郎の作品は、大雑把に分類すれば、推理小説やミステリになる。
同じく本屋大賞受賞作家の恩田陸の作品もすき。


伊坂幸太郎の作品で特徴的なのは、複数の物語が同時に語られることだと思う。
時間軸だったり、場所だったり、世界観だったり。これらの異なる物語が、同時進行で語られ、最後にひとつにまとまっていく。
村上春樹だと、「世界の終わりと、ハードボイルドワンダーランド」や「海辺のカフカ」と同じようなスタイルだ。
あちら側とこちら側の物語が、だんだんとリンクして行く。
読んでいるとちょっと混乱することもあるが、読み進めるとリンクしている部分がおぼろげに見えてきて、どんどん読み進めてしまう。
そんな感じで読んでいったら、やっぱり寝不足になった。


いまはなぜか突然思い立って「カラマーゾフの兄弟」を読んでいるのだが、読み終わったらまた伊坂幸太郎の本を読みたいと思う。


オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
価格:¥ 660
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