阪急電車

有川浩の「阪急電車」を読了した。大阪に行く時に、合わせて読んだ。
読みやすい文体だけど薄っぺらいわけじゃなく、しっかりした物語があって読み始めると、すっと引き込まれてしまった。いい作品だった。バランスがいい。

阪急電車というタイトルの通り、阪急今津線の駅が舞台になっている。全部で8駅で、路線距離は9.3kmみたい。

ちなみに江ノ電の駅は15駅で、路線距離は10.0kmみたい。だいたい同じ長さだった。


小説は、電車の行きと帰り合わせて16駅分、16編の短編から成り立っている。それぞれの短編の登場人物が、他の短編にも出てくるので、1つの長編のようにも楽しめる。
こういう複雑なプロットをさらっと読ませるのはすごいな、と思った。
宝塚駅」の図書館で出会う2人の話と、「宝塚南口駅」の彼氏を取られてその2人の結婚式に白いドレスを着飾っていく女性の話がよかった。いろいろと考えてしまうことはあったけど。
次、関西に行ったら、阪急今津線に乗ってみたい。


阪急電車
阪急電車
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有川 浩
幻冬舎
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