宇宙創世

サイモン・シンの「宇宙創成」を読了した。
以前から友達が勧めてくれていて、やっと読み終えた。サイモン・シンの「暗号解読」も「フェルマーの最終定理」も読んでいたので、面白いとは思っていたけど、もちろん面白かった。


宇宙はビッグバンからはじまったって、たぶんほとんどの人が知っていると思う。でも、ビッグバン理論が出てきたのが1920年代で、証明された(ビッグバンがあったということを裏付ける現象が観測された)のは1990年代だ。
これって、けっこう最近じゃない?


宇宙創成では、最初は神話からはじまる。そこから天動説、地動説、望遠鏡の発達、相対性理論、定常宇宙モデル、そしてビッグバン理論に至る。読んでいると、科学を支え、解き明かしていったのは人なんだということを思い知る。
宇宙って、なんとなく知っているけど、よく考えると知らないことだらけだった。
知らないことを知るのは楽しい。知的欲求が満たされる。
そして10年後には、また新しいことが発見され、知らないことが増えている。いま当然だと思っていることが、覆っているかもしれない。
夜、空を見上げて、宇宙は楽しいと思った。


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