サウスポイント

よしもとばななの「サウスポイント」を読了した。「ハチ公の最後の恋人」の後日談。
ハチ公の最後の恋人」は宗教とかが出てくるけど好きな作品で、本書と関係あるとは知らずに読み始めた。途中で、なんだか「ハチ公の最後の恋人」にあったような設定がでてくるなーと思っていたら、そのとおりで嬉しくなった。


こういう、運命的な感じのする恋愛が描かれた作品が、けっこう好きなんです。
ハチ公の最後の恋人」はタイトルからそんな感じだし、あとは「国境の南、太陽の西」とか「神様のボート」とか。「キッチン」や「ノルウェイの森」や「きらきらひかる」は、ちょっと違う。


「サウスポイント」も、運命的な感じのする恋愛が描かれている。文章は素敵だし、とてもよくまとまってるし、ハワイにも行きたくなる。
やっぱり高校生のころから読んでいる「ハチ公の最後の恋人」のほうが思い入れがあるけど、時間が経ち、好きだった作品の後日談が読めるのはうれしい。大きな感動があるわけじゃないけど、なんだかしんみりしたり、ほっこりしたりする。


サウスポイント (中公文庫)
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