HTML5 これまでと、これから

HTML5 これまでと、これから
12/17(土)に東京理科大学の大学院特別講義で、外部講師として「HTML5 これまでと、これから」というタイトルで話をしてきた。
スライドはこちら。いつもどおり、Chromeでしか動作確認をしていない。


最初に「ウェブの進化」をとりあげながら、WebやHTMLの歴史を紹介した。このあたりの話、読むのも聞くのも好きなんですよ。個人的に。

W3CやHTMLやWHATWGの話をして、HTML5の話をした。広義のHTML5と、狭義のHTML5、様々な仕様について。


そのあとはいろいろなサンプルを紹介した。
最初は、スライド自体について説明した。html5slidesはHTML5マークアップしていくことで、スライドを作れる。これを見せながらHTML5のタグの説明や、ChromeのDevToolsを使ったデバッグ方法を紹介した。


CSS3から、Media Queriesを紹介した。動きがあってわかりやすいかなと思って。こちらのリンクを開いて、ブラウザの横幅を変えるとレイアウトが変わる。最後の Hello Fisher - UX Design はけっこう面白い。


少しくらいは自分で作ったサンプルも紹介しないとね、ということでWebFontsのサンプルを。draw textボタンで文字列が表示され、rotateボタンを押した後にdraw textボタンを押すと、ちょっと文字列が回転している。WebFontsがいろいろな所で使えることや、Canvasの簡単な説明をした。


WebGLのサンプル。3Dやグラフィックカードを使った表現について話した。


これ自体は、オフラインとオンラインを検知するだけのサンプル。それでもWebアプリケーションがどんどんネイティブアプリケーションに近づき、オフラインに対応したアプリケーションを実装するうえで、とても大事なAPIだと思う。


音声認識のサンプル。MacBookとかなら、スピーチボタンを押して喋れば認識してくれる。こんなことがブラウザでできる。


タブを表示しているときだけ動画が再生される。これもアプリケーションというものを考えると大切な機能だと思う。


いろいろな要素をフルスクリーンにするAPI。ビデオをフルスクリーンにすることはよくある。でもこのAPIではさまざまな要素をフルスクリーンにできる。


Audio系のサンプルをいくつか。最初は「2001年宇宙の旅」のHAL9000のようなサンプル。音を解析して、Canvasで表現している。音源を再生するだけではなく、音源を加工したり解析したりできることを話した。


HTML5でターミナルを模したサンプル。helpで使えるコマンドが表示される。ファイルのドラッグアンドドロップにも対応しているし、3dとタイプすると3D表示される。普通のターミナルが、こんな感じになったら面白い。

まとめ

40人くらいの大学院生に話をした。昼休み後の1コマ目で、みんな眠たい時間帯だったけど、けっこう起きていてくれた。うれしい。僕が学生だったら寝ていたと思う。
HTML5や関連するAPIを使ったことのあるひとはほとんどいなかった。それでも、けっこう楽しく聞いてもらえたと思う。たぶん。雰囲気から。
すきなWebのことを話したいことを思い切り話した。準備は大変だったけど、話しているあいだ、聞いているひとよりも楽しんだと思う。