考える人 2010年 08月号 - 村上春樹ロングインタビュー

「考える人 2010年 08月号 - 村上春樹ロングインタビュー」を読了した。去年買ったまま読んでいなかったインタビューをやっと読んだ。


これは2010/05/11から2泊3日で行われたインタビューをまとめたもので、B5サイズの雑誌で約80ページと本当に長い。
一部引用して紹介したいなと思ったのだが、インタビューには流れがあって、僕の如き文章力ではそれをうまく抜粋することができない。ざんねん。


このインタビューでは、インタビュアーが村上春樹の語るどんな話にもついていって、そこから相手の言葉を引き出していくところがすごい。
そこでは近代日本文学、アメリカ文学、映画、クラッシック、ジャズなど多岐に渡る。読んでいて知らないことの多さに愕然とするくらい。
その素晴らしいインタビュアーは 松家 仁之(まついえ まさし)さん。松家さんは元々新潮社で、「考える人」の編集長などをされていた。そして新潮社での最後の仕事が「考える人 - 村上春樹ロングインタビュー」だった。「ジュンク堂書店公式サイト WEBほんのしるべ 編集者の棚」で松家さんに対するインタビューが載っている。これも面白い。


このインタビューを読んでから、「壁と卵」を再度読んでみた。
あのエルサレムの授賞式から約1年、最近のエジプト情勢も脳裏をよぎる。もう少し、よいニュースが増えるといいな。


小説を分析的に読む必要はないけど、やっぱり作者の言葉には興味がある。
そしてよいインタビューというのものは、ここまでいろいろな言葉を引き出せるのかと感嘆した。