ハッカーと画家

いろんなところで、薦められている「ハッカーと画家」を読んでみた。
読んでみて、薦められている理由も、ある程度わかった。面白かった。
例えば、0章の「メイド・イン・USA」では日本とアメリカのものづくりに関する面白い考察が載っている。
日本のソフトウェア業界(SI)がうまくいかない理由のひとつが明らかになる。


本書のなかで繰り返し語られることは、「人と違ったことをする」ことだ。
「普通のやつらの上をいけ」、「異端」、「独創性」、「オタク」、「天邪鬼」、そして「ハッカー」とは、全て同じように「人と違ったことをする」ということを表現しているのだと思う。
人と同じことを行うことのリスクを説明し、人と違ったことを行うことの重要性がわかる。
エンジニアや、ITベンチャーに関係あるひとなら、読んでおくとよいと思う。


残念ながら、僕はハッカーには程遠い状況だけど、読んでみてよかったと思う。
本書はポール・グレアム公開しているエッセイを翻訳したもので、エッセイの翻訳をいろいろな人が行っていて、一部はWebから読むこともできる。
本書を購入する前に、読んでみるといいかもしれない。


「文書」というリンク先に翻訳がたくさんある。

id:lionfanさんのところで、エッセイの翻訳がたくさんある。

こっちにも。


ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム
価格:¥ 2,520
販売元:オーム社