ウェブ時代をゆく - ちょっとしたけものみち

だいぶ前に読了。ウェブ進化論も、フューチャリスト宣言も読んだ。
ウェブ三部作の完結編だ。

印象に残ったのは「高速道路」と「けものみち」と「ロールモデル思考法」。


大学生のころからJavaを使ってきて、ある程度のレベルまではこれたと思う。
普通のコーディングは特に問題ないし、パフォーマンスについてもある程度分かるし、LinuxWindowsについてもそれなりに分かる。
でも最近感じる壁は大きい。フレームワークを使ってなにかを作ることはできるけど、フレームワークを作ることはできない。技術を使うことはできても、技術は作れない。
もちろん、まだ諦めるには早すぎるので、まだまだ頑張るつもり。


これがある程度高速道路を走ってきた(と思う)感想。
そしてこれから。
Javaに関する技術力だけではないんだけど、これから僕は「けものみち」を行くのだと思う。
好むと好まざるとに関わらず。
普通のSIer(超大規模ではないという意味)で技術を突き詰めていくのはなかなか難しい。なんといってもSIerのメインはエクセルと人月計算だ。
コーディングではない。でもコーディングしたい。
最近のWeb系企業では、プログラマとして楽しく仕事をしているひとがたくさんいる。でもみんなLLなんだよね。僕はいまのところ、Javaを書きたい。
というわけで、SIerで楽しくがりごりJavaを書くというのは、ちょっとしたけものみちだと思う。
ある意味、ちょっとニッチな分野で、頑張れば意外なニーズもあるかもしれないな、と思ってる。


ここからロールモデル思考法について。

「どの高速道路をゆくのか」「どういうけものみちを歩くのか」を選ぶときには、「好き」(志向性)が核になる。


梅田望夫 - ウェブ時代をゆく - P118

この後の文章で、著者は「シャーロック・ホームズの冒険」から心惹かれてやまない部分を見つける。そして何が自分へ強い信号を発しているのか徹底的に自問する。
こういうふうに、なぜか心惹かれてやまない文章がある、という経験は僕にもある。徹底的に自問してみたことはない。
なんかこの文章すきなんだよね、と思っていた。
というわけで、徹底的にはいえないけど、ちょっと突き詰めてみようかなと思った。
これについては次のエントリーで。


そんなわけで、いまを生きるウェブに関わるひとは、一度読んでみるとよいと思う。
自分のいる場所が、かなり的確に表現されていると思う。
# まとまりがなくなって、全然ウェブ時代をゆくの書評ではなくなってしまった・・・。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
価格:¥ 777
販売元:筑摩書房