ひらいて

綿矢りさの「ひらいて」を読了した。帯にもあった一文を引用する。

私はなぜ、好きな人の間男になったのだろう!好きな男にふられた腹いせに彼の女と寝る、こんな女が他にいるだろうか。

ひらいて

あまり面白いと思えなかった。いつもはぐっとくる書き出しも、そんなに感じるものがなかった。相性が悪かったのだと思う。
読みながら、レズビアンの描写を読んで「スプートニクの恋人」っぽいなと思ったり、川上未映子の「ヘブン」っぽいなと思った。
最後のほうに、ちょっとだけ希望があるような気がして、そこは好きだった。


ひらいて
ひらいて
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綿矢 りさ
新潮社
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