BRUTUS特別編集 合本・写真術


BRUTUS特別編集 合本・写真術」を読了した。
ひさしぶりに写真に関する本を買ったけど、これはとても面白かったし、なにより読んでいて写真を撮りたくなった。
直接的なカメラの使い方などは書いていないので、露出や絞りや一眼レフの使い方を知りたいのであれば、別の本がいいと思う。ただそんな表面的なことよりも、もっと面白いことが書いてある。


表紙に「28人の写真家が教える、撮影術とルール」と書いてある。でも書いてあるのは決まりきったものではなく、それぞれの写真家が、どんなことを考えながら写真をとっているのか、ということだった。どの写真家のページも、量はそんなに多くないけど密度は濃い、ぎゅっと詰まってる感じがした。それぞれの写真家はそれぞれ全く違う写真を撮っているので、自分の好みのものも、そうではないものもあった。だからこそ、いろいろな写真を見ることができて、より参考になった。
# 関係ないけど、「フォトグラファー」より「写真家」のほうが渋い感じがする。


そして真ん中あたりに、「篠山紀信の紀信塾」というコンテンツが30ページくらいあった。
最初のほうでは写真の撮り方で「ヌード編」「アイドル編」「人間関係編」「記念写真編」となっていて、そのあとはインタビュー記事で、篠山紀信がインタビュアーで、澤田知子川内倫子、高木こずえ、長島有里枝梅佳代にインタビューした記事が載っている。
これのインタビューが面白い。写真を撮るうえで参考になると思うけど、それだけでなく文章自体が面白い。

そんなわけで、大満足の一冊だった。本当は pen 10/1号 が「伝える写真」で、これを買おうと思っていたら、コンビニにこちらの本も並んでいたので両方買ってしまった。penも面白かったけど、どちらか一冊かうなら BRUTUS のほうが楽しめると思う。


参考までに、僕の撮った写真や使っている機材はこちら。


BRUTUS特別編集 合本・写真術 (マガジンハウスムック)

マガジンハウス (2011-09-15)
売り上げランキング: 310


Pen (ペン) 2011年 10/1号 [雑誌]

阪急コミュニケーションズ (2011-09-15)