エンジニアとしての生き方

中島聡の「エンジニアとしての生き方」を読了した。
いつも中島さんのblog、 Life is beautiful を読んでいるので、文章がすっと入ってきた。


読み終えた感想は、エンジニアのためのエンジニア書、という感じ。これだけではなんのことかさっぱりだろうけど、こういう感じ。
ビジネスマンには、ビジネス書がたくさんある。僕も何冊か読んだことがある。端的に言ってしまえば、よい仕事をして、よい成果を出すにはどうしたらよいか、が書いてある。
「エンジニアとしての生き方」は、ビジネス書のエンジニア版だと思った。よい仕事をして、よい成果を出す、というのは変わらない。でもエンジニアとして、どうやってそれを成し遂げるか、そのヒントが載っていると思った。


本書は中島さんのこれまで書いてきた文章(中心となるのはやはりblogだと思う)をまとめ直したものなので、書籍としての一貫性は多少欠けていると思う。章ごとの繋がりがあまり強くない。ちょっとばらばらかも、という印象も否めない。でもそれは本書の魅力を損なうものではないと思った。まあblogをずっと読んでいたからかもしれないけど。通して読むと、やっぱり不思議と繋がっている気がする。


そしてblogを中心にまとめられているからこそ、素敵なことがある。本書で気に入った文章で、blogがベースとなっているものを以下に記載する。楽だし、無料で読める、素晴らしい。

もちろんはてブがすべてではないけど、ブックマークの多い順のリストはこんな感じ。

「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」は、blogとしてはちょっと長いけど、読んで損はない。ブログ論的なタイトルが並んでしまったけど、これは最近自分が比較的真面目にブログを書いているからかも。

どのエントリも本になる前に読んでいた。でもこうして1冊の本として読み直して、いろいろと考えた。これからエンジニアとして、どうやって生きていこうかな、と。
上記エントリで気に入ったものがあれば、「エンジニアとしての生き方」を読んでみるといいかも。