プロジェクトが失敗する本当の理由と対策ってなんだろう

ITプロジェクトは大抵失敗するらしい。
失敗の原因はいろいろある。

  • スケジュールが非現実的
  • 費用見積もりの精度が低い
  • セカンドシステム症候群
  • 上流工程の品質が悪い
  • 新しい技術
  • スキル不足
  • オフショア開発の経験不足

これはあくまで一例。
これらの複合的要因による、集約された結果として、失敗プロジェクトができあがる。
それはもう簡単にできあがる。上記項目を2-3個用意して、1ヶ月くらい放置すれば、見事に失敗プロジェクトができあがる。カップ麺を作るよりも簡単かもしれない。


Googleで検索すると、いろいろでてくる。
プロジェクト 成功 - Google 検索 2,900,000 件
プロジェクト 失敗 - Google 検索 2,360,000 件


本を読んだり、Googleで調べたりしても、いまいちわからないことがある。
どうすれば失敗しないのか、ということ。
一見すると、いろいろな記事に答えが書いてあるように思える。
スケジュールが非現実的な場合、スケジュールを現実的に修正すればいいのかもしれない。
費用が限られている場合、費用を取ってくればいいのかもしれない。
これは解の様相を呈しているけど、どうやってスケジュールを修正すればいいのだろう、どうやって費用を取ってくればいいのだろう。


失敗しそうだ、という嫌な兆候があるとき、スケジュールが厳しすぎる、費用が足りない、とアラートを挙げる。それでもプロジェクトは止まらない。
小さいプロジェクトなら、ある程度調整できるかもしれない。失敗しても高が知れている。
それが数億から数十億のプロジェクトだったらどうだろう。
物体の運動と同じで、一度動きだした大きなプロジェクトを止めるには、とても大きな力が必要になる。
プロジェクトを止めるには、プロジェクトを始めるのと同じくらいのエネルギーが必要だと思う。


失敗しそうなプロジェクトを、失敗する前に止めるのはほんとうに難しい。まだ失敗していないのだから。
失敗してから、トラブルシュートするほうが、実は楽なのかもしれない。
掛かった費用、落ちた品質は取り戻せないけど。


これは最近考えていることで、答えがわからないことのひとつ。
失敗しそうな兆候を感じたとき、僕にはなにができるのだろう。
頭でいろいろ考えても、さっぱりわからないので、とりあえず文章にまとめてみた。
それでもやっぱりわからない。