GitHub創設者が語る"立ち上げから利用者300万人までの軌跡" に行ってきた。


GitHub創設者が語る"立ち上げから利用者300万人までの軌跡" に行ってきた。

togetterはこちら。


印象に残ったことだけピックアップして書く。


立ち上げから利用者300万人までの軌跡

  • PJ Hyett(Github, Inc. COO)
  • Scott Chacon (Github, Inc. CIO)

Err the blog
クリスと一緒に立ち上げたブログ。これを通じてRubyコミュニティのなかでは有名になった。


大企業が嫌で Err Free というRubyのコンサルをやる会社を起こした。でもコンサルはクライントが上司になるようなものだった。
dogtimeという犬向けのソーシャル・ネットワークを作った。クライアントはよかったが、あまり犬向けのSNSを作る気になれなかった。



自分たちで初めて作ったプロダクトは famspam。家族向けのMLみたいなもの。楽しかったけどお金にならなかった。


SF Ruby Meetupを楽しみにしていた。Rubyについて語りバーでお酒を飲む。バーでトムに出会った。デザイナもしていた。
ここでgithubのアイディアもでてきた。一番重要なアイディアはforkだった。当時はforkはネガティブなイメージがあった。あまりメンテナンスされないものを、誰かがフォークして続けるといった感じ。forkをポジティブなものにしたかった。


Githubは自分たちが使いたくて作った。最初は Logical Awasome という会社で、githubはプロダクトのひとつのつもりだった。



あるときユーザがお金を払いたいといった。EngineYard。人件費の次にホスティング費用がかかるEngineYardがスポンサーに。ロゴを出すことで、無料でホスティングしてもらった。


最初はサインアップもできなかった。メールをもらってDBに手動でユーザを作る。beta invatesは10人招待できる。招待された人も10人を招待できる。バイラルに広まり、ゆっくりと進められた。
最初はサインアップもできなかった。メールをもらってDBに手動でユーザを作っていた。その後、beta invatesでは10人招待できた。招待された人も10人を招待できる。バイラルに広まり、ゆっくりと進められた。
(thanks id:pullphone)


最初の2年間はオフィスがなかった。onlineでコミュニケーションを密にとる。CampFireとGithubで進めた。自分たちで改善すれば、自分たちの作業効率があがる。



Public launch 2008/04/10。スムーズにいった。Ruby on Rails も当日に GitHub に。リリース後はみんなでバーで乾杯した。


MeetupをしていたがDrinkupになり、Drinkupを通じてスコットを採用した。Gitの知識がものすごい。毎週異なる言語でGitを書き換えたり。


Githubは多少利益をあげていたけど、充分な給料が払えなかった。でも毎月売上目標を立てて進めて、1年くらいでコンサル時代と同じくらいの給与になった。ローンチと同じくらい嬉しかった。


QA

社員を解雇していない。採用するときは何回くらい面接してるの、どんな面接?
辞めてないのは嬉しいことだけど、そこにフォーカスしているわけじゃない。信頼しているひとからの紹介を信じている。いいひとがはいると、そこからまたいいひとが紹介される。採用プロセスは特に決まっていない、そのひとのことを知ることにフォーカスしている。


githubは採用時に社員がその人を採用するか投票する。 +1 -1 +100がある。+100は投票した人がメンターとなって責任をとって育てる。


60-70%がリモートで作業しているとあったが、どうやってるの?
もともとonlineからはじまった。f2fのミーティングがない。出社することも必須じゃない。すべてonlineでやっている。



githubにユーザが集まったきっかけは?
面白いプロジェクトがサービスに載った。YouTubeは面白い動画があると拡散する。YouTubeを見たいのではなく、動画を見たい。それと同じような感じ。


Githubはどんなふうにマネージメントしている?
マネージメントはオープンソースと同じやりかた。好きなときに、どこからでも関わることができる。みんなで決めて進めていく。だれかが一方的にきめたりするわけじゃない。オープンソースのやり方で、githubのマネージメントしている。自分たちが働きたい環境を、自分たちで作る。


まとめ

テクニカルな話はあまりなかったけど、とてもおもしろかった。オープンソースと同じように仕事を進めるって、全然思いつかなかった。成り立つ気がするけど、自分ではなかなかできない。でも世界はそれでけっこう成り立っている。すごい。
多くの+1がもらえるのも嬉しいけど、+100 されるようなひとになりたい、と思った。


thanks [twitter:@yukop], [twitter:@tb_bot], mariko.