Matz x Dan x Daiji「エンジニア進化論」に行ってきた

とても楽しかった!こういうイベントの懇親会に初めて参加してきた。

以下の方々が「エンジニア」について語ってくれるというイベントだった。

平田さんのことは知らなかった。淡々としていたが話はけっこう面白かった。
「ヒューマン2.0」の渡辺千賀さんと以前一緒に働いていたとのこと。


細かい内容についてはいろいろなところで書かれているので、例によって自分が面白いと感じたところを適当にメモする。

注目の言語がある?

まつもとさんはErlangだと言っていた。
これまではハードウェアが早くなっていったけど、これからはマルチコアになっていく。
するとソフトウェアエンジニアが頑張らないと早くならない。スレッドモデルが厳しくなってくるかも。Erlangプロセスモデルはひとつの方法。
ということだった。その後ErlangGCについてちょっと話してもらえたのだが、興味のあるひとが少ないだろうからということで、違う話題になってしまった。
ちょっと前だけどErlangの勉強をしていたので、聞きたかったのだが懇親会でいろいろと聞くことができた。これはまた後で。

プログラマ35歳定年説は本当だと思うか?

当たり前だけど、お二人は否定していた。
ただ社会的構造による圧力は存在するかも、35歳以上になってもものつくりをするには誰かを納得させる必要があるのかも、ということだった。
これは確かにあると思う。まだ数年あるが、いまから考えていかないと。

理系離れ

理系離れが増えているみたいですが的質問があった。
「なんとなく理系」を選んでいた浮遊層が動くのかもね。センスがない人はどっちに転んでも辛い。
というのが印象に残っている。自分が納得したから。
あとエンジニアは潰しがきくかも、という話もあった。
ポール・グラハムも「ハッカーと画家」で、物理の博士号を持っている人が、フランス文学の博士号をとることはできると思うけど、逆は無理だと思う、というようなことを書いていたし。

エンジニアが進化していくためどのようなことが必要と感じるか?

差別化が必要で、SEです、PGですと言われても何ができるのかわからない。
これは交換可能ということ。
日本は同じようになれ、空気読め、というような同調圧力が強い。
でも違いに価値があるけど、違うだけでは価値にならない。
とのことだった。
danさんの最近のエントリーに「和して同せず」が書かれていたのを思い出した。

PHPについて

特に他意はなく、質問されている方がいた。僕は、来たか!と思ってしまったが。
まつもとさんは大人的、角の立たない対応で回答されていた。

ロールモデル

これは僕が質問させていただいたのだが、お二人がロールモデルとしていた人を聞いてみた。
まつもとさんも、danさんも、「ラリー・ウォール」ということだった。
まつもとさんは、danさんとは違う面だと思うけど、と言っていた。残念ながらラリー・ウォールに関する背景知識が乏しいため、ディテイルはわからなかった。
今度調べてみようと思う。

懇親会

人見知りだし、どきどきしながら会場にいった。
ちなみに和民だった。こういう懇親会ってどんなところでやるんだろう、と思っていたら、普通のところでむしろ安心した。
まつもとさんのテーブルの席が空いていたので、おぉと思いながら座った。
途中でdanさんのテーブルにも行ってみようと思っていたが、話が面白くて結局2時間以上をまつもとさんとお話した!楽しかった!
名刺交換もさせていただいた!


blogを読んでいると、ちょっと気難しいひとかなと思っていたけで、全然そんなことなかった。全然そんなことはなかったので、そのままご本人に話してしまった。「気難しいひとなのかと思っていました」とw


ErlangGCについても聞くことができた。やっぱりまつもとさんの最近の関心ごとはGCらしい。
JavaGCはある程度わかるので、RubyGCにも、ErlangGCにも興味があった。
Erlangは参照透過性があるから、オブジェクトをコピーしても参照を保持する必要がないだよとか。
ほー、束縛っていうのはこういうところにも影響があるのかぁと思った。Haskellも同じらしい。


Rubyのコードはどうやって書くのか(テストから書くとか?といった意味で)聞いてみた。
頭でなんとなく考えて、実装してみて、それを使うモジュール書いて、そんなことしてると誰かがテストを書いてくれる、ということだった。
他の方から僕の場合どうやっているのかと聞かれ、仕事ではまず設計書を書くが、趣味のコーディングだと書きながら考えると話した。
コードを書いている時に、考えて、何かを思いつくことのほうが多いから。
最初に完璧な設計書なんて作れないと話したら、まつもとさんも同意してくださった。
というわけで、まつもとさんにできないことを、僕ができるわけがないんだ!と会社の人に言えますと話した。

その他

けっこうスーツなひとが多いイベントだった。最近はLLな勢いをいろいろなところで感じていたので、ちょっと嬉しかった。
懇親会では近くにJavaプログラマな方がいたし。これからイベントの懇親会などには、積極的に参加してみよう。
小心者なのでいつもどきどきしてしまうが・・・。
こんな楽しいイベントを開催してくれたパソナテックさんに感謝。
techlab(てくらぼ)とtechlogって似てる。まねして「てくろぐ」にするかな。
「てくてく」みたいな感じで、なんか響きがかわいいし。
# エントリ書いてたら、楽しかったのを思い出してにやにやしてしまう。