Hudson名称変更に関する経緯 - 第2回 Jenkins勉強会(旧Hudson勉強会) に行ってきた
HudsonからJenkinsに改名される前に応募があった。第一回は日程が合わず参加できなかったので、どうしても参加したかった勉強会。
いろいろ書いていたら長くなってしまったので、これは最初の「Hudson名称変更に関する経緯」に関する部分のエントリ。全体の感想はこちら。
第2回 Jenkins勉強会(旧Hudson勉強会) に行ってきた - techlog
「Hudson名称変更に関する経緯」部分は約15分程度なので、興味のある人は Ust を見たほうがより正確な情報や雰囲気を知ることができると思う。
TogetterとUstはこちら。まとめてくださった方、動画配信してくださった方に感謝。
- Togetter - 「2011/02/25 第2回 Jenkins勉強会(旧Hudson勉強会)」
- Ustream.tv: 第二回 Jenkins勉強会
- Twitter / 検索 - #jenkinsstudy
Hudson名称変更に関する経緯
Hudson の歴史
- 2004年 川口さんの個人PJとして開始
- オープンソース
- 次第にSun内部で使われだす
- 2008年 正式に仕事の一分となった
- 2010年 OracleがSunを買収
- 2010年 川口さんOracle退社
通常の法律では会社で書いたコードは会社のもの。雇用契約はジャイアニズム。だけど カルフォルニア州労働法 2870条 というものがある。こんな感じのものらしい。
- 従業員が自分の道具で自分の時間に作ったもので、会社のビジネスと関係ないものなら従業員のもの
Hudson は基本的に川口さんの個人プロジェクトだったけど、どこまでが個人のもので、どこまでが会社ものものかわからない。
ソースコードの一部には権利がありそうだけど、細かいことは法律家に相談しないとわからない。
インフラに対する不満
Hudsonの商標
オフラインでOracleとの間で妥協点をさぐったがだめだった。
コミュニティからは商標を第三者機関に預けて欲しい、貢献度合いに基づく発言権を尊重して欲しいと依頼。
Oracleからはあらゆるコミットにコードレビュー必須にすること、3議席からなる役員会を設置してOracleに永久議席を与えることを要求。
コミュニティは対応してもいいかな、という空気があったが、Oracleからは商標を預けることはできないという返答だった。
話を進めていた3ヶ月の間にOracleと信頼関係を気付きたかったが、出来なかった。
名称について投票を行い、HudsonからJenkinsに改名することになった。コミュニティ運営も多少変えた。
- 役員会の選出
- software freedom conservancy で著作権を管理
- 改名は賛成多数 / 214 vs 14で改名可決
まとめ
- HudsonはJenkinsへ
- 75%のユーザは2011年中にjenkinsに移行、あるいは移行を検討中
- プロジェクトの運営は問題ない/コードベースは同じ
- 開発メンバーもあまり変わっていない。
- 鏡の前で10回 Jenkins って唱えましょう。そうすれば Hudson と言わなくなります。
感想
断片的な情報は知っていたけど、渦中にいた方から直接話しを聞くことができてよかった。やっぱり文章だけだと、細かい雰囲気がわからない。そういった意味でも、この問題に興味があれば Ust を見たほうがいいと思う。
とりあえずお風呂の鏡の前で Jenkins って唱えよう。